Introduction
2015年、戦後70年の夏に上演され、多世代を魅了した話題作が
アンコールの声に応えてついに再演!
ポップでリアル、現代日本の姿を市井の感性で描く
かつて青春VSいま青春の酔いどれ賛歌
異色の元文部官僚にして、現在も教育を主軸に様々なフィールドで活躍する寺脇研(京都造形芸術大学教授)が自らの青春時代に想を得た原案を、大胆かつ繊細な脚本に仕上げた高橋郁子(idenshi195 主宰)、 生き生きとした演出でゴールデン街を舞台に載せたサカイハルト(激弾 BKYU 主宰)が、再び強力なタッグでアンコールの声に応えます。
1970年、戦後25年目の青春時代を、いま還暦を迎えた男たちがどう捉え語るのか。
現在・過去・未来を行き来する青春を主軸に、再演では若者と年長者の間に生まれる世代間対立が加わり、さらにパワーアップした舞台となります。
若者と、かつて若者だった者が、 互いに傷つけ傷つきながら大人の階段を上ってゆく、古代の昔から変わらない普遍的な真理。誰もが思い当たる青春の日々が、そこにあります。
はたして、歳月は、少年から大人へと変貌するに十分な時間だったのか。
今宵も、ゴールデン街の片隅で、忘れようとしていた夢がひらきます。
前作同様、還暦を迎えた男たちを演ずるのは、落語家として活躍著しい桂 扇生、立川談幸、初音家左橋の三師匠。
迎え撃つのはベテラン舞台女優とフレッシュな若手俳優たち。
打々発止で繰り広げる、笑いあり哀愁あり青春まっただ中な物語に、乞うご期待!
演出のサカイハルト(写真右)と、寺脇研
原案者の初演時(2015年)のことば
1970年、戦後25年、大阪万博のあった年の夏、ぼくらは高校3年生だった。
重苦しくのしかかる受験の重圧。
それを振り払うように映画館に通ったり、演劇の真似ごとをしたりしていた。
あれから45年…
戦後70年、あの頃絶対あり得ないと思っていた「戦争」が
あり得ないものではない空気が漂う今、
還暦過ぎたぼくらは何を考えながら飲んだくれているのか。
それを芝居の形にしてみたいと思った。
この企てに、面白い!と乗ってくれる仲間が集まった。
じゃあやるしかないね。…というのでこの公演です。
オッサンたちが何をやらかすか、ひとつ観に来てください。
企画プロデュース 寺脇 研